不妊治療・妊活中の方に鍼灸がおすすめの3つの理由

こんにちは!

鍼灸サロンHariBearの清家です。

今日のテーマは

「不妊治療や妊活中・これから妊活を考えている方に鍼灸がおすすめの3つの理由」です。

 

妊娠〜出産までのプロセス

まず妊娠までの大まかな流れとして

①排卵→②卵管への取り込み→③受精→④着床

これらが全てうまくいって初めて妊娠が成立します。

このどこかに異常があると妊娠の成立することが難しいためなかなか妊活がうまくいかない方は1度検査をしてお身体の状態を把握するのも良いかもしれませんね。

さらに出産までを考えると着床後は妊娠を維持できないといけないのですが、これには子宮内膜の厚さなどが関係してきます。

不妊症の現状

現在5組に1組が不妊症と言われており、不妊症の夫婦の50%は男性側の問題です。

しかし、不妊症と言えば女性側の問題と思われがちで男性が積極的に検査に行こうとしないのが現状かと思います。

 

以前友人夫婦の奥さんから「避妊せず1年以上夫婦生活があるのに妊娠しない」と相談を受けたことがあるのですが奥さんの方には検査での異常はなかったようなので旦那さんに「今の不妊症の原因は半分は男やから1回検査行ってみたら?」と提案しましたが「俺は大丈夫やと思うから今はいいわー!」と拒絶されてしまいました。

 

他にもTwitterをみていると「旦那さんがなかなか検査に行ってくれない」「行って欲しいと伝えにくい」などなかなか男性側に理解されないのがよくわかりました。

不妊症の原因

男性側の問題

男性側の不妊症の原因は大きく分けて以下の4つあります。

造精機能障害=精子の形成や成熟ができない

精路通過障害=精子の輸送経路が障害されている

副性器障害=精嚢や前立腺の炎症により精子が影響を受ける

性機能障害=夫婦生活ができない、射精ができない など

この中では①の造精機能障害に対して鍼灸治療が期待できます。

 

女性側の問題

女性側の不妊症の原因は大きく分けて以下のように3つあります。

内分泌・排卵因子=ホルモンの分泌異常によりうまく排卵できない

卵管因子=卵子の取り込み、卵子や精子の輸送、受精卵の輸送などがうまくいかない

子宮因子(子宮・頚管)=着床の阻害、精子の侵入の阻害

これらのどこか1つに異常があると自然に妊娠が成立する確率は低くなってしまいます。

この中では①のホルモンの分泌異常(自律神経が関与)に対して鍼灸治療が期待できます。

 

鍼灸の治療法

鍼灸治療には西洋医学的な考え東洋医学的な考えの治療法があります。

 

西洋医学的な治療法

骨や筋肉、神経などを主に考える

具体的には子宮や卵巣に関係する骨盤の中の血流を良くします。

東洋医学的な治療法

東洋医学からみた各臓器の働きや気などの働きを主に考える

具体的には気血水の流れを良くしたり、五臓六腑の働きを調整して身体の状態を整えます。

 

鍼灸治療の考え方は上記の2つですが施術者によって使うツボや刺す筋肉は違います。

しかし不妊治療における鍼灸治療の目的としては「妊娠しやすい身体作り」を目指しています!

 

鍼灸治療がおすすめな3つの理由

・不妊の原因にアプローチできる

全ての原因に効果が期待できるわけではありませんが排卵障害などの自律神経に関与するものは特に期待ができます

 

・卵子の質が良くなる

骨盤腔内の血流を良くすることで卵子の質が良くなることがわかっています

しかし鍼灸治療をしたからすぐに良くなるというわけではありません。

治療を開始してから3ヶ月後の卵子の質に影響があるとされています。

 

・子宮内膜が厚くなる

骨盤腔内の血流を良くすることで子宮内膜が厚くなることがわかっています。

これは着床や妊娠の維持に効果的です。

 

さらに鍼灸治療はリラックス状態(副交感神経優位)にしてくれる効果があるため、ストレスによる緊張状態(交感神経優位)の改善にもなります!!

 

まとめ

・妊娠〜出産までに必要なのは妊娠の成立妊娠の維持

・不妊症の原因は男性50%女性50%と言われている

半年以上避妊せず妊娠しない場合は夫婦で検査をしてみましょう

・不妊症の原因によっては鍼灸治療が効果的なものもある

・鍼灸治療の目的は「妊娠しやすい身体作り」

・不妊症の人だけでなく妊活中、妊活前でもおすすめ

 

まとめるとこんな感じになります。

本日もありがとうございました
最後に

この記事は不妊症・妊活前・妊活中と幅広い方に向けて「自然妊娠」を目的とした場合の内容のため、不妊症の原因が自律神経に関係するものには鍼灸治療も効果的だと書きました。

そのせいでそれ以外の原因で不妊症の方には当てはまらないと思われたかもしれませんが鍼灸治療の効果には子宮内膜を厚くする効果があるので人工授精体外受精を検討されている方、現在されている方でも受けていただく意味はあるかと思います。

不妊症に対する鍼灸治療はまだまだ認知度が低くほとんどの方がクリニックのみに通われ最後の可能性として鍼灸院に来られるケースが多いです。

しかしこの記事にもあるように鍼灸治療は自然妊娠の可能性を上げたり、クリニックでの治療の後押しになるような効果が期待できます。

一人でも多くの妊娠を望むご夫婦が鍼灸治療を取り入れてくださると嬉しいなと思います!

 

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